各種有用微生物が生成する生理活性物質や酵素の働きを強化したものです。
使用にあたってはEM・1と併用します。主に、EMを本格的に農業でご利用になる方の資材です。
EM活性液製造時にEM・1の半分程度の量を入れる方法もあります。
1.EM・2の内容
EM・2は、乳酸菌、酵母、発酵系の糸状菌、グラム陽性の放線菌、光合成細菌など微生物が培養中につくりだした活性物質の集合体です。活性物質とは、微生物群がつくりだす各種の酵素、植物の生育に不可欠な生理活性物質、または、微量で植物の生育を左右するホルモンのような物質を指します。ですから、EM・2には微生物の菌体はみられません。
2.EM・2の働き
EM・2は、EM・1やEM・3のような菌体そのものではないため、その働きもことなります。それは、植物体や有用な微生物の生育や増殖のために補助的な役割を果たします。 植物にとっては、種々の活性物質の供給により健全な生育をします。健全とは、植物体が病気や害虫などに攻撃されにくい体質を維持することを意味します。 また、植物の生育に大きな影響をおよぼす植物を取り巻く微生物にとっても、有用な微生物がつくりだした活性物質の存在は、病害菌や腐敗菌が侵入しにくい環境を作り出すのです。 ですから、EM・2を植物体や土壌に散布を続けることによって丈夫な植物体と有用な微生物群が住み着く環境づくりに貢献します。従って、以前は、十数年前はEM・2のみの散布がEM技術の全てだったのです。
しかし、もっと早く効果を出したい、発生した病害を抑えたいとの要望が多数となり病原菌を直接抑制する微生物の収集にテーマが絞られて今日のようなEM・1とEM・3が出現したのです。
3.EM・2の使用方法
EM・2の葉面散布は、植物体表面の微生物相を有用な微生物相に誘導し、細胞を強固にして病原菌の侵入を抑制します。 また、土壌への施用は、発酵系の糸状菌やグラム陽性の放線菌の増殖を促進し土壌病害を抑制します。
散布の倍率は、葉面散布の場合は1000倍、土壌処理は500倍を目安とします。 EM・2は、前述の通りEM・1やEM・3のような菌体の集合体ではないため速効性は望めませんが継続使用により着実な効果が期待できます。 また、EM・1やEM・3との混合使用も当然可能です。 さらに、種子処理としては、作物の種子に対して1000倍希釈液に60分、野菜類には1000倍希釈で30分の浸漬が有効です。